トラブル防止!賃貸の部屋から退去するときに気をつけること

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引っ越しの際には、賃貸なら「現状復帰義務」、持ち家からの引っ越しなら売却のことを考えなければいけません。

引っ越しするから、といって今の家のことは考えなくても良い訳ではなく、引っ越し後の家のことを考える必要があるわけです。


立つ鳥跡を濁さず、といいますが、スムーズに引っ越しができるよう、立ち去る家には何に気をつけて、どう片付けると良いのか、賃貸で住んでいる場合についてまとめます。

【目次】
・ 鍵を返す時期には注意
・ なんで鍵を手渡しじゃなきゃいけないの?
・ 汚れやキズは修繕費用が請求される?
・ 費用請求の対象になるものチェックリスト!
・ 壁に穴を開けてしまった場合は?
・ 実は掃除は必要なし!
・ 大きな破損があった場合はどうなる?


なお、この項では大家・オーナーを「貸し主」、入居者を「借り主」と表現します。(最近では大家やオーナーと直接交渉せず、仲介業者を介してのみのやりとりが多いので、「貸し主」とした方が一般的だと思われるためです)


鍵を返す時期には注意


賃貸で借りていた家からの引っ越しでは、引っ越しが完了した際に鍵を返却する必要があります。賃貸住宅ではほとんどの場合「現状復帰義務」と言って、入居前の状態に戻しておくことが求められます。


元の状態から瑕疵(かし:汚れや破損など)があると、その分を請求される契約になっていることが多いので、注意しましょう。(最近では、現状復帰義務のない賃貸物件も出てきているそうです)


上にも書いたとおり、ほとんどの賃貸物件では、退出時に預かった鍵を渡す必要があります。これは郵送などではダメで、かならず手渡しを求められるので、遠方への引っ越しの場合などは、スケジュールに鍵を渡す時間を見ておく必要があります。


かならず引っ越しの時間を貸し主側と調整し、引っ越し後に鍵を渡してから移動できるようにスケジュールを組みましょう


なんで鍵を手渡しじゃなきゃいけないの?


実際には鍵を渡す作業自体には意味は無く、退出後に鍵は付け替えられることがほとんどです。ではなぜ鍵渡しが必要なのでしょうか?


鍵渡しの目的は儀式的な物と、「現状復帰確認」を 貸し主 と借り主が立ち会いの下で行い、請求をどうするかの確認という意味合いが強いので、実際に会っての手渡しを求められるというわけです。


つまり鍵を渡して5分で終了というわけではなく、貸し主と借り主双方の立ち会いの下での各部屋の確認作業を行います。特に目立った傷等がある場合、その修復の見積もりについての確認などに時間が取られます。念のため30分程度は見込んでおくと安心です。


汚れやキズは修繕費用が請求される?


気になるのは、現状復帰義務においてどこまでが請求範囲で、どこまでが許されるのかということ。


例えば壁の汚れや床の傷、障子の桟(レール部分)の劣化など「生活する上で常識的に劣化する」と判断される範囲は請求できないとされています。


細かい傷に付いてまで修繕費用を求められた等のトラブルは昔からあります。細かなひっかき傷にまで、「修理にお金が必要なので請求する」と言われたらきちんと突っぱねましょう。


細かな傷とは逆に、タバコによる壁のススなどは、壁紙に煤による汚れや臭いが残るので非常に嫌われます。壁紙の張り替えや、特別な消臭処理に費用がかかる場合があるため、これは費用を請求されても仕方ないと考えてください。


子供やペットについても同じで、特に猫のせいで壁に傷が付いていると、たとえ「ペット可」の物件でも費用を請求されることがあります。


費用請求の対象になるものチェックリスト!


現状復帰の費用が請求されるもの、されないものをまとめると次のようになります。


◆ 費用を請求されない物
・ 日常生活による汚れ
・ 日常生活による窓・障子の桟の摩耗
・ 小さな傷
・ 小さな床・壁の凹み
・ エアコンを取り付けるための穴


◆ 費用を請求される物
・ 壁紙の大きな破れ
・ 柱などの大きな傷
・ ピアノなど大型の家具による床の凹み
・ 除去できない臭い(タバコ・ペット)


◆ 貸し主の判断によって変わる物
・ 壁・天井の留め金
・ ドア・壁・柱を破損し、借り主が修繕したもの


最終的には貸し主判断になりますが、費用が発生しそうな作業を行う場合には、引っ越しの段階などではなく早めに相談しておくことをお勧めします。


相談しておけば、「ここまでならいいよ」という基準や、やり方を指示してもらえることも多いですし、勝手にやるより心証も良くなるので「仕方ないな」といってくれることも多くなります。


壁に穴を開けてしまった場合は?


「現状復帰義務」でグレーな物の一つに、「壁の穴」があります。
壁に穴を開けるのは明らかに「破壊」になるので、これは修理費用の請求対象になります。


ところが、生活していれば、壁に時計やカレンダー、絵を飾るぐらいはしたいところ。壁に何かを取り付けるたびに費用がかかるのか?というとそうではありません。実際は画びょう程度の穴ならOK、木ネジを打ち込むとNGという基準が多いようです。


実際にホームセンターに行くと、「壁に跡の残らないフック」が1ジャンルとして確立するぐらいたくさんの種類が用意されています。私が使用していたのは、画鋲よりも細いピンを3~6本使うタイプです。


5kg程度の重量にも耐えられる上、きちんと引き抜けばほとんど跡は残りません。多少高い工具ですが、頻繁に引っ越しをするのなら買うことをお勧めします。私はその金具を使い始めてから既に3回引っ越しをしましたが、壁の跡を指摘されたことはありません。


最近ではホッチキスを何カ所も使って、さらに跡を小さくするタイプもあるようです。
針が細くなるほど、工具は複雑になるので一般的には高価になりますが、退去時に揉めることを考えれば良い買い物だと思います。


この点でNGなのは、IKEAなど海外製の家具。海外では賃貸でも壁に穴を開けて使うことが普通なので、海外製の家具は壁にネジで固定するタイプが多いです。(ホームセンターやニトリなどではこの辺を配慮した家具・工具が揃っています。)


また、室外機付きのエアコンは、6~10本程度の木ネジで取付金具を壁に打ち付けます。その上、室外機に向けてダクトを通すため、家の中から屋外に貫通する穴まで開けてしまいます。


壁のフックなどよりだいぶ大きな加工になりますが、これに関しては通常は費用は請求されません。昔はトラブルもあったという話を聞きますが、やはり今どきエアコンを取り付けるのは普通なので、そのための工事は「常識の範囲内」となったようです。


実は掃除は必要なし!


掃除はどうすれば良いのか?
これについては、実はあまり厳しくありません。
やらなくてもいい、とは言いませんが最低限キレイに、掃き掃除でもしていれば大丈夫です。


引っ越しの前日に大掃除をしても、実際に引っ越しをすると家の中はかなりホコリだらけになります。これは作業によるホコリも理由の一つですが、タンスやベッドなど、掃除のできない部分を動かすことにより隠れたホコリが家中に散らばるためです。


しかも引っ越し後に掃除をしようにも、掃除道具はすでに運び出した後です。掃除機も無ければ、ゴミも出せません。


貸し主もそれは分かっていますし、どちらにせよ次の入居者が入る前に業者にお願いしてクリーニングを行います。このため床がどれだけキレイかは退去の確認時にはあまり重視されません。


もちろん礼儀として、できる限りキレイにして鍵を渡す方が良いので、できる範囲では掃除を心がけて下さい。また、ゴミが残っているのは現状復帰義務に違反するのでNGです。すべて持って行く必要があります。


大きな破損があった場合はどうなる?


実際に大きな破損があった場合の請求は、保証金(関西なら「敷金」)によって行われます。関西で良くある方法では、「敷金は30万円、退去時20万円引き」といった表現が多いのですが、この場合入居時に30万円を納め、退去時には30万円-20万円で10万円が返還されます。


居住による瑕疵(かし:汚れや破損など)があった場合には、この保証金(敷金)の返還金額を差し引くという方法で補填されるのが一般的です。更に大きな瑕疵があった場合には、別途請求となります。


地域によってはこういった保証金制度を持っていない場合もあります。この場合には破損時には即請求となります。


賃貸の契約は、鍵を返す瞬間までです。
最後の瞬間にトラブルを抱えて引っ越しすると気分も良くありません。スムーズに引っ越しができるように、キレイな状態で借りていた家から出られるように心がけましょう。


ちなみに私の引っ越し回数のうち、賃貸住宅からの引っ越しは5回ありますが、現状復帰に関する請求をされたことはありません


家を丁寧に使うように心がけていれば、貸し主と揉めることも、無駄な費用をかけずに引っ越しすることは十分できると思います。結局は日頃からの心がけが一番大事ということですね。

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このブログ記事について

このページは、hikkoshiyadokari-webcielが2012年3月27日 07:48に書いたブログ記事です。

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